- VERSANTを受験しろって言われたんだけど、そもそもVERSANTって何?
- スピーキングテスト初めてなんだけど、どうやって点数を伸ばせばいいの?
英語資格として大手企業で注目を集めているスピーキングテストのVERSANT(ヴァーサント)。しかし、TOEICなどの有名資格と違って、VERSANTは情報が少ないためどのように勉強したらいいか迷っている方は多いです。
筆者は2021年からVERSANTを複数回受験し、わずか1年足らずで47点⇛56点(B1+、日本人受験者上位10%)を取得しました。
今回の記事ではVERSANTの採点基準や各パートごとの対策について解説。この記事を参照すれば、VERSANTで高得点を取る可能性がグッと上がります。
ポイント
VERSANTはスマホから好きな場所で受験ができるスピーキングテスト。発音・流暢さ・語彙・文章構成の4つが採点基準となります。シャドーイングや瞬間英作文などを積み重ね、
受験料5,500円という安さで、約30分で試験結果が判明します。
主なスピーキングテストとの比較は以下の通りです。
試験名 | VERSANT Speaking TEST | TOEIC Speaking & Writing | TOEFL | iELTs |
費用 | 5,500円 | 10,450円 | $245〜 | 25,380円 |
受験時間 | 20分 | 1時間20分 | 3時間 | 1時間15分程度 |
知名度 | 知名度は低め | 多くの企業で有効 | 国内外企業で有効 | 国内外企業で有効 |
場所 | どこでもOK | 所定の受験地 | 所定の受験地 | 所定の受験地 |
結果判明 | 5分以内 | 30日以内 | 6〜10日以内 | 13日後の13時より |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
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VERSANTはスマホで受験できるスピーキングテスト
VERSANTとは、PEARSON社が運営するスピーキングテストのことです。日本国内でのVERSANT事業は日本経済新聞社が独占販売権をもっています。
VERSANTの特徴としては、以下のとおり。
- スマホひとつで好きな場所で受験できる
- 30分で受験できる
- 受験費用が5,500円と安い
スマホひとつで好きな場所で受験できる
VERSANTはスマホの専用アプリから受験できます。アプリは無料でダウンロードが可能です。
スマホを床に置き、椅子に座った状態で話します。スマホを機内モードに設定し、雑音がない静かな環境で受験しましょう。
有線イヤホンのみ使用可能で、ワイヤレスイヤホンは使用できません。
受験費用が5,500円と安い
VERSANTスピーキングテストの受験料は5,500円です。TOEICやTOEFLなどの有名試験と比較すると、1/5〜1/2程度の費用におさまります。
理由としては、採点にAIによる機械採点を用いているから。人件費を割いていないので低コストで抑えられています。
他試験は受験会場とスタッフの準備が必要。ネイティブ講師による採点もあるため、人件費や会場費用などがかかり、受験料も高額になります。
VERSANTの開発元のPearson社は、スピーキングテスト用の音声認識技術を開発。数千人の英語サンプルを採取し、高度な統計モデルを用いることで、スピーキング力を正確に採点できるシステムになっています。
VERSANTの採点基準は?
VERSANTのスピーキングテストは以下の4つのスキルが採点されます。
- 発音
- 流暢さ
- 語彙
- 文章構成
発音
VERSANTでは発音が重要視されます。以下のポイントが主な採点対象となります。
- 英語の発音記号通りに読めているか
- 抑揚やアクセントをつけて文章を読めているか
発音を伸ばすためには、フォニックスを学習する必要があります。フォニックスは英語のスペルと発音のルールのことです。例えば、”a”というつづりはエの口の開きをしながら、「ア」と発音します。
フォニックスは時間がある時に少しずつ勉強する必要があります。YouTube動画でも初心者向けの教材がたくさんあるので、楽しく覚えることがコツです。
流暢さ
英語の流暢さも重要な採点項目となります。流暢さは以下の要素で決まります。
- 英語を話すリズム
- 英語の言い回し
- 英語を話すタイミング
英語を話すタイミングというのは、不自然な間や相づちがあってはいけない、ということです。例えば、「I’m from Tokyo.」と回答すべき箇所で、「I…. I….. I am from …uh… Tokyo.」と沈黙や余計な相づちは減点対象となります。
語彙
VERSANTでは語彙力も非常に大切です。以下のようにコツコツと勉強することが重要です。
- 朝起きたら15分単語を復習する
- 通勤時間中に30分単語を暗記する
- 寝る前10分単語を暗記する
文章構成
文章構成がポイントです。文章構成とは、「英語の文法通りに文章を組み立てているか」ということです。
文章構成を鍛えるためには、瞬間英作文が効果的です。瞬間英作文とは、簡単な日本語文をすばやく英文になおすことです。瞬間英作文を繰り返すことで、瞬時に英文にする能力が身に付きます。
VERSANTの採点方法
VERSANTでは、先程解説した発音・流暢さ・語彙・文章構成の4つのスキルをAIにより自動採点します。
各パートごとにそれぞれどのように解説されるかは以下の図のとおりです。
上の図は、各パートの問題でどのスキルが採点されるかを一覧にした図になります。白色が採点対象、青色が採点対象外となる項目となります。
VERSANTの採点基準については、以下の点に注意してください。
- A~Dの最初の問題はスコアには換算されない。
- 最後の自由回答の2問はスコアとして換算されない。
Of the 63 items in an administration of the Versant English Test, 57 responses are currently used in the automatic scoring. The first item response in Parts A through D is considered a practice item and is not incorporated into the final score. The two Open Questions are not scored automatically. Figure 3 illustrates which sections of the test contribute to each of the four subscores. Each vertical rectangle represents a response from a candidate. The items that are not included in the automatic scoring are shown in blue.
出所:Versant™ English Test Test Description and Validation Summary (一部筆者加筆)
パートA〜Dの最初の一問と最後の自由英作文は採点対象外なので、注意してください。
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VERSANT各パート解説
VERSANTの各パートごとに出題されるテーマは以下のとおりです。
- A:音読8問
- B:復唱16問
- C:質問24問
- D:文章構築10問
- E:要約3問
- F:自由回答2問
順番に解説します。
パートA|音読8問
出題される問題 | 音読 |
問題数 | 8問 |
内容 | 問題文に書かれた短い英文を読み上げる |
採点対象となるスキル | 流暢さ・発音 |
パートA概要
パートAでは、VERSANTアプリに表示された問題8文を順番に音読します。
- パートA:例文
- 1. Larry’s next door neighbors are awful.
2. They play loud music all night when he’s trying to sleep.
3. If he tells them to stop, they just turn it up louder.
4. He wants to move out of that neighborhood.
ここで評価されるのは流暢さと発音。ゆっくり読むのではなく、ネイティブが話すようななめらかに話しましょう。言葉がつまったり、たどたどしさが残ると減点対象となります。
パートA対策
パートAではつまることなく、なめらかに英文を読み上げることが高得点のポイントです。丁寧に読もうとするあまり、それぞれの単語を一つ一つゆっくり読むのはいけません。
音読するときは英語の「音の変化」を意識してください。
- 連結:英語の音がつながること
- 消失:子音が連続すると、前の子音の発音が消えること
- フラップT:「母音+T+母音」やTが重なるとTの発音がら行になること
- 弱形:単語が弱く読まれること
音の変化については、シャドーイングで重要な英語の4つの「音の変化」を参考にしてください。
詳細は動画でも解説しているので、参考にしてください。
パートB|復唱16問
出題される問題 | 復唱 |
問題数 | 16問 |
内容 | 読み上げられる短い英文を、聞こえたとおりにリピート |
採点対象となるスキル | 文章構文・流暢さ・発音 |
パートB概要
パートBでは、聞こえてくる英語を聞こえたとおりにリピートします。
- パートB:例文
- ・Get some water.
・Let’s meet again in two weeks.
・Come to my office after class if you need help.
最初は3〜5単語くらいの短文ですが、後半になるにつれて段々と文章が長くなります。
私の初受験時、後半から急に文章が長くなったため、回答する際に「最初のフレーズなんだっけ……」と何度も焦りました。
パートB対策
パートBで高得点を取るポイントは、いかに英語っぽく発音できるかです。コツとしては、わからなくてもそれっぽく発音して入れば、大きな減点は防げるのではないでしょうか。
パートBの対策として、リピーティングをおすすめします。
リピーティングとは読み上げられる英文を5秒ほどで止めて、同じ英文を読み上げる練習です。ニュース教材やスピーチ動画などの発音がきれいな教材を使って、「英文を聞く→発音する」を繰り返しましょう。
リピーティングと並行して、シャドーイングや単語練習など地道な英語練習も必要になります。
詳細は動画でも解説しいるので、参考にしてください。
パートC|質問24問
出題される問題 | 質問 |
問題数 | 24問 |
内容 | 短い質問に対して回答 |
採点対象となるスキル | 語彙 |
パートC概要
パートCでは読み上げられる疑問文に回答します。
- パートC:例文
- ・What is frozen water called?
・How many months are in a year and a half?
・Does a tree usually have more trunks or branches?
パートC対策
パートCで高得点を取るポイントは、できるだけ短く回答すること。例えば、What is frozen water called?の場合、主語をつけて文章にするのではなく、単語で回答するということです。
- OK例
- An ice.
- NG例
- It’s called an ice.
文章で回答してもいいのですが、途中で詰まってしまうと減点対象になってしまいます。なるべく短く答えて減点のリスクを回避することが肝心です。
疑問形で質問されることが多いため、質問の文頭の単語を聞き取ることも大切になります。
ポイント
・Whatから始まる→複数の選択肢から選ぶ、あるいは該当する単語を言う
・Howmany→数字で答える
詳細は動画でも解説しているので、参考にしてください。
パートD|文章構築10問
出題される問題 | 文章構築 |
問題数 | 10問 |
内容 | 3つのバラバラのフレーズを聞いて、正しい語順に直して回答 |
採点対象となるスキル | 文章構文・流暢さ |
パートD概要
パートDでは3つのばらばらのフレーズを聞いて、正しい文法で組立てます。ポイントは、主語になりそうなフレーズを聞き分け、文頭に持ってくることです。主語がわかれば、あとは2つの中でただしく組み替えます。
- パートD:例文
- ・in / bed / stay
・she didn’t notice / the book / who took
・we wondered / would fit in here / whether the new piano
パートD対策
パートDに関して、直接対策ができる練習法はありませんが、とにかく文法の基礎知識を抑えておき、音読やシャドーイングなどで英語の語順を頭になじませておく事が重要です。
音読の方法については英語の音読の効果は?失敗する3つのパターンと5つの音読プロセスを紹介!でも紹介しているので、参照してください。
詳細は動画でも解説しいるので、参考にしてください。
パートE|ストーリーテリング
出題される問題 | ストーリーテリング |
問題数 | 3問 |
内容 | 2〜30秒程度のストーリーを聞き、ストーリーを再現して回答 |
採点対象となるスキル | 文章構文・流暢さ・発音・語彙 |
パートE概要
パートEでは、30秒流れるストーリーを伝える問題が3問出題されます。ポイントとしては、ストーリーの状況や登場人物、行動および結末を具体的に入れることが大切です。
Candidates are encouraged to tell as much of the story as they can, including the situation, characters, actions and ending. The stories consist of three to six sentences and contain from 30 to 90 words.
ストーリーは、以下の項目で成りたちます。
- 状況:主人公のある行動を取る
- 行動・リアクション:それに伴って、主人公がリアクションをとったり、一連の出来事が続く
- 結末:新しい状況、出演者、忍耐や考察、または感情でしめくくり
例文を見てみましょう。
Three girls were walking along the edge of a stream when they saw a small bird with its feet buried in the mud. One of the girls approached it, but the small bird flew away. The girl ended up with her own feet covered with mud.
この英文が流れた場合、以下のように解釈します。
・状況:3人の少女が小さな鳥を見ていた時、泥に足が使った状態で、道沿いを歩いていたwalking along the edge of a stream when they saw a small bird with its feet buried in the mud.
・行動・リアクション:1人の少女が近づいたが、鳥が逃げてしまった
One of the girls approached it, but the small bird flew away.
・結末:足が泥だらけになった。
The girl ended up with her own feet covered with mud.
パートE対策
ポイントは要約をするのではなく、できるだけストーリーの内容をすべて再現し、状況(主人公)・行動/リアクション・結末をいうことです。
詳細は動画でも解説しいるので、参考にしてください。
パートF|自由回答2問
出題される問題 | 自由回答 |
問題数 | 2問 |
内容 | ある質問に対して自分の意見を述べる |
採点対象となるスキル | ー |
パートF概要
あるお題2個に対して、40秒程度の時間で回答します。テーマは日常のことや趣味嗜好などに関するお題です。
ただし、パートFは機械採点の対象とはなりませんので、リラックスした状態で望みましょう。例文は以下のとおりです。
Do you think television has had a positive or negative effect on family life? Please explain.
パートF対策
ポイントはPREP法を使って英語を組み立てることです。PREP法とはビジネスやプレゼンなどでよく使われる説明の型で、以下の頭文字から成り立っています。
- Point:結論
- Reason:理由(結論を支える理由)
- Example:例示(結論・理由のわかりやすい例を伝える)
- Point:結論(もう一度結論で締める)
さきほどの文章をPREP法を使って回答すると以下のようになります。
- Point(結論):I think Television has a positive impact on family life.
- Reason(理由):Because watching TV gives me new insights and more opportunities for my family to interact with each other.(テレビを見ることで新しい知見が増えて、家族が交流する機会を増やしてくれるからだ)
- Example(例示):A TV program featuring a live elephant or giraffe will inspire a trip to the zoo or safari park the following week.(ぞうやキリンの生体を取り上げたテレビ番組を見れば、翌週に動物園やサファリパークに行くきっかけになる)
- Point(結論):Television gives families a new venue for communication.(テレビは家族に新たなコミュニケーションの場を与える)
最初と最後の結論の意見がずれるのはNGです。例えば、最初に「テレビはいい影響を与える」と主張しておきながら、最後に「テレビは家族にとって良くない」など真逆の主張になってはいけません。
詳細は動画でも解説しいるので、参考にしてください。
VERSANTを正しく理解して対策しよう
VERSANTの基本情報をまとめてみました。
各パートごとの情報について、以下表にまとめておきます。
パート | 項目 | 説明 | 評価基準 | ポイント |
---|---|---|---|---|
パートA | 反復 8問 | ・表示される文章を読み上げる | ・発音 ・流暢さ | ・自然な英語のスピードで読み上げる |
パートB | 復唱 16問 | ・発音される英文をそのまま反復する | ・発音 ・流暢さ ・文章構成 | ・自然な英語のスピードで反復 ・不明な場所は”それっぽく”発音する |
パートC | 質問 24問 | ・読み上げられる質問に回答する | ・語彙 | ・文章ではなく、単語で回答する |
パートD | 文章構成 10問 | ・3つのフレーズが読み上げられ、文法的に正しく並び替える | ・発音 ・流暢さ ・文章構成 | ・主語を聞き取る |
パートE | 要約 3問 | ・30秒程度のストーリーを再現する | ・発音 ・流暢さ ・文章構成 ・語彙 | ・状況・行動/リアクション ・結末をすべて含める |
パートF | 自由回答 2問 | ・日常関連のテーマに関し、40秒で自分の意見を答える | (対象外) | ・PREP法で回答する |
VERSANTは手軽に受験ができる試験ですが、高得点を取るには高い英語力が求められます。リスニング力だけでなく、発音に関してもフィードバックしてもらい、ネイティブの英語に近づける必要があります。
VERSANT対策には英語コーチングがおすすめ
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