- オーバーラッピングとシャドーイングは同じ練習法だよね？何が違うの？
- オーバーラッピングではテキストを見るの？
- 私におすすめのリスニング学習法を教えて！
独学でリスニング力を伸ばしたいなら、学習方法を見極めることが重要です。学習方法の違いがわからないまま独学をすすめてはいけません。時間を無駄にするだけでなく、リスニング力が伸び悩みます。
この記事では、シャドーイングとオーバーラッピングの違いを解説します。この記事を参考にして独学方法を決めれば、効率的に時間を無駄にせずにリスニング力を伸ばすことができます。
| シャドーイング | オーバーラッピング | |
| スクリプト | 見ない | 見る |
| 発音の方法 | 音源の1〜2秒後に発音 | 音源と同時に発音 |
| 対象者 | 初中級者〜上級者 | 初心者〜上級者 |
シャドーイングとオーバーラッピングの違い
シャドーイングとオーバーラッピングはどちらもリスニング力を伸ばすための学習方法ですが、明確な違いがあります。
２つの学習方法の違いがわからないまま利用していると、リスニング力の成長が遅くなります。無駄な時間を浪費しないためにも、確認しておきましょう！
- シャドーイング
- スクリプトを見ず、音源の1~2語後から発音する
- オーバーラッピング
- スクリプトを見ながら、音源と同時に発音する
シャドーイングはスクリプトを見ないで発音
シャドーイングはスクリプトを見ないで、流れてくる音源の１〜２語後から追いかけるように発音します。
シャドーイングは正しい方法で勉強しないと効果が半減します。自分のレベルに合った教材を選択し、流れてくる英語の音を集中して聞き取るようにしましょう。
≫シャドーイングの正しいやり方【７つの手順】
オーバーラッピングはスクリプトを見ながら発音
オーバーラッピングはスクリプトを見ながら、音源と同時に発音する学習方法です。
スクリプトを見ながら発音するので、英語学習初心者の方でも手軽にできる独学方法です。シャドーイングと比較してリスニング力の伸びは緩やかですが、長期間じっくり腰を据えて勉強したい方におすすめ。
シャドーイングの３つの特徴
シャドーイングの３つの特徴は以下のとおりです。
- 英語の音を認識するスキルが鍛えられる
- 発音が改善する
- 中級者以上向けの学習方法
英語の音を認識する
シャドーイング学習を行うと、英語の音を認識するスキルが伸びます。
リスニングが苦手な人は流れてくる英語の音を聞き取ることに精一杯で、音の意味を理解する余裕がないことが多いです。リスニング力を改善するには、英語の音を認識する力をつけて、意味理解のリソースを増やすことが重要です。
≫英語が聞き取れない原因と対策について解説
中級者以上向けの学習方法
シャドーイングは英語の中級者以上向けの学習方法と言えます。スクリプトを見ないで英語の音声だけをたよりに発音するため、難易度が高いからです。
あくまでも目安ですが、TOEIC L＆Rテスト：600点以上であれば英語中級者といえます。600点以下の人は、単語や文法が身についていない可能性があります。単語帳や文法集などを使ってTOEIC頻出の単語・文法をマスターしましょう。
オーバーラッピングの3つの特徴
オーバーラッピングの3つの特徴は以下の通りです。
- 手軽に練習できる
- 発音練習ができる
- 英語のリズムに慣れる
手軽に練習できる
オーバーラッピングは初心者の方でも勉強できる学習方法です。スクリプトを見ながら音源と同時に発音すればいいからです。
リーディングスキルをつけたい人
オーバーラッピングを行うことで、リーディングスキルもつきます。理由は以下の通りです。
- 英語音源と一緒に読み進めるので、返り読みをしない
- 英語音源と同じスピードで読むので、リーディングのスピードが上がる
- 正しい発音で音声が読まれるため、読み方がわかる
リーディング力を改善するには、返り読みをなるべく減らすことが重要になります。オーバーラッピングでは音源に合わせて発音するので、英語の順序通りに理解できます。
英語のリズムをつかむ
オーバーラッピングを繰り返せば、英語のリズムを理解することができます。音源を真似しながら発音することで、徐々にリズムに慣れるからです。
シャドーイングをおすすめする人
シャドーイングをおすすめする人は以下の通りです。
- リスニング学習をある程度してきた人
- スキマ時間を有効活用したい人
- 短期間でリスニング力を改善したい人
リスニング学習をある程度してきた人
英語スクールや独学でリスニング学習をしてきた人は、シャドーイングに挑戦してみてください。単語や文法も習得しているため、スムーズにリスニング力を鍛えることができるからです。
モチベーション高く勉強することが重要です。特に始めたばかりの頃は、まずはスクリプトを見るだけなど始めるハードルを下げて、続けやすい環境を整えましょう。
≫シャドーイング学習のモチベーションが下がる原因と対策
スキマ時間を活用したい人
シャドーイングはスクリプトを読む必要がないので、移動時間などのスキマ時間で勉強することができます。
- 電車・車などの通勤時間
- 歩いているとき
- お昼休み
1日15分～30分勉強するのがおすすめ。1日に集中して勉強するのではなく、毎日少しずつ継続することがベターです。
短時間でリスニング力を改善したい人
シャドーイングは短期間でリスニング力を改善したい人におすすめです。より英語に集中して聞く必要があるからです。
シャドーイングは最低でも3カ月は継続が必要です。英語テスト等を受けてモチベーション高く勉強することが大切になります。
≫【１分で結果がわかる】VERSANTについて徹底解説！
シャドーイングは教材選びが重要です。音源が速すぎて音声についていけないのはNG。スクリプトを見ながらでもギリギリついていける教材を選びましょう。
オーバーラッピングをおすすめする人
オーバーラッピングをおすすめする人は以下の通りです。
- リスニング学習を初めて行う方
- シャドーイングが難しすぎると感じる方
- テキストを見ながら勉強できる方
リスニング学習を初めて行う
オーバーラッピングはリスニング学習を初めたばかりの初中級者にオススメ。テキストを見ながら発音するため、単語と音声を結びつけることができるからです。
例えば「グッモーニン」という音が聞こえたとします。何の単語かわからないまま発音すると、雰囲気で「グッモーニン」とマネするだけになり効果が薄いです。スクリプトがあれば、「Good Morning」と確認しながら発音できるので音声と単語が結びつきます。
シャドーイングが難しすぎると感じる方
シャドーイングはスクリプトを見ずに発音する分、やや難易度の高い学習方法と言えます。特に初心者の方がいきなりシャドーイングをすると挫折する可能性があります。
オーバーラッピングはシャドーイングの前準備として行います。シャドーイングが難しいと感じる方は、オーバーラッピングを進めても構いません。
テキストを見ながら勉強できる方
自宅やカフェなどでテキストを見ながら勉強できる方はオーバーラッピングがオススメです。
カフェにいるときは周りの迷惑にならないよう、小声で発音しましょう。マスクを着けて練習するのもOK。
シャドーイングとオーバーラッピングの違いを知って使い分けよう
シャドーイングとオーバーラッピングの１番の違いは「スクリプトの有無」です。
| シャドーイング | オーバーラッピング | |
| スクリプト | 見ない | 見る |
| 発音の方法 | 音源の1〜2秒後に発音 | 音源と同時に発音 |
| 対象者 | 初中級者〜上級者 | 初心者〜上級者 |
最も効率がいいのが、フィードバックを受けること。アドバイスを受けることで、自分では気づけない発音の弱点を理解できるからです。
スキマ時間でリスニング力を鍛えたい人は、「シャドテン」サービスを活用しましょう。1日30分〜、英語のプロの添削サービスを受け、効率的にシャドーイング学習を行えます。
≫シャドテンを6ヶ月使用したレビューを紹介！
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